法話

【こどもの日】 ~啐啄同時~

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◆はじめに

こどもの日は、子供の健やかな成長を願う日です。 新年度が始まって早や1か月、そろそろ新しい習い事や部活動を始められるお子さんも多いかと思います。

先日、友人のお子さんが演奏会に出ると言うので、聴きに行きました。

そのお子さんは、これまで体育系の部活に所属していたのですが、吹奏楽部に入りたいと言ったそうです。

親御さんは意外だったそうですが、これまで自分で何かをしたいといったことのない我が子が言い出したことなので応援することにしました。


◆啐啄同時

啐啄同時という禅の言葉があります。 ひな鳥が卵からかえるときの様子を表しています。ひな鳥が卵から出るには内側からくちばしでついて殻を割る必要があります。

これをはし打ちと言いますが、数時間から数日をかけてコツコツと割っていきます。 それに気づいた親鳥は、ひなが卵から出やすいように手助けをします。 ひなは内側から卵をつつき、それに合わせて親鳥は外側から殻をつつきます。 ひなの様子を啐、親の様子を啄と言い、タイミングを合わせなくてはいけません。

先日の演奏会で見た友人のお子さんは、とても良い笑顔でステージ上に輝いていました。


◆おわりに

お子さんに限らず、新入社員や地域のサークル活動でも、新しく入ってきた方に対して経験者は親切丁寧に教えようとします。

しかし、時には待つことも必要です。静かに見守って、相手がこうしたいというタイミングで手を差し伸べることが本当の手助けなのです。

観音様の観とはそのようなこころのことをいいます。